媚薬 5
〜はじめのお詫び〜
リクエストいただいたラブい絵からただき出しました。
BGM:K.D.ラング Hallelujah
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顔を覆ってしまいたいくらいなのに、後ろ手に縛り上げられて、身動きが取れない。
ため息のような息を吐いたセイが、小さな声で呟いた。
にこっと笑った総司がセイに口づけた。
「よくできました。でもね?」
覆いかぶさったままセイの片足を抱え上げると、両手を回して菊座と花芽に指が触れた。
「ひっ!!」
「貴女は懲りないから、十分に体に教え込まないと、ね?」
充血した花芽を指先で強く摘みあげる。跳ね上がったセイの体が強く動くのを体で押さえ込んだ総司の指がゆっくりと菊座の周りから円を描くように解していく。
たっぷりと塗りこまれた媚薬でひくひくと疼く菊座へと指を押し込む。
「いやぁぁぁっ」
ぎゅうっと総司の指を締め付けてくるセイの中からゆっくりと指を引き抜くと、今度は指を増やして抉じ開けていく。
「ひっ……。あ、あぁ……やめ……」
むず痒いような疼きを訴える場所を抉られてぶるっとセイの体が震えた。
「ああ。そんなに気持ちよかったですか?」
体の中に深く指を飲み込んだまま、ぐったりとしたセイに口づける。気が遠くなりそうなセイに強く花芽を擦り立てると、ぎゅうっと総司の指を再び強く締め付けてくる。
「……っく、ひ……ぅ」
ゆるゆると抜き差しを始めると、粘膜が焼けるような感覚にセイが声にならない悲鳴を上げる。
喉の奥で飲み込んだ声に、媚薬などなくても総司自身も下帯にじわりと滲むものを堪えきれなくなる。艶やかに悶えるセイの姿に十分に片腕を引くと下帯を取り去って、昂ぶっているものを掴んだ。
「ほら。ご褒美を上げますよ」
ぐいっとセイの足を押し開くと一息にセイの奥まで貫いた。
「ああぁぁぁっ!!」
総司を食いちぎりそうなほど締め付けてくる。
脳天まで突き抜けそうな快感に溢れた胎内からどろりと愛液が溢れてくる中を泳ぐように抉りながら、ぴったりと体を寄せて、逃げようのない快楽を教え込む。
「ひっ、駄目っ!ああああっ!やっ!!!」
もがいても、もがいても縛り上げられた腕の痛みと、体の中で暴れまわる総司の肉欲と指先に翻弄されて、セイが喘ぎ続ける。
がくがくと揺れる視界に、目を開けていられなくて仰け反るセイを片腕で抱え上げると、一度、自身を引き抜いてからうつぶせにする。セイの腰を引き上げて今度はゆっくりと蜜壺に押し入った。
「あ……ん……あぁっ」
先ほどまで深く胎内をかき回していた総司が今度は焦らすようにゆっくりとセイの中を泳いで、中ほどまでで止まる。指を飲み込んでいた菊座に、蜜壺からあふれた愛液を指に絡めて再びゆっくりと犯し始めた。
「や……、駄……目で……す。も……おかし……くなる」
「全然、嫌じゃないでしょう?こんなに、強く締め付けてくるくせに」
セイの背にぴったりと体を添わせると、腕を回して花芽を探り出す。流れ出た愛液にまみれた指でぬるぬると花芽の周囲から弄る。
「まだまだですよ?」
菊座へも指を増やして、総司が胎内をかき回す動きに合わせて、深くまで挿入を繰り返すと喘ぐこともできないセイが荒い呼吸だけを繰り返す。その背にはじっとりと滲んだ汗が光り、その上に総司からとんだ汗が混ざる。
媚薬のせいなのか、とっくに絶頂を迎えてもおかしくないのにその限界を超えたところを漂い始める。
総司の動きに合わせて体を揺すり始めたセイに総司の方が耐えられなくなって、蜜壺側に向けて指で抉ると、熱くほとばしるものを吐き出した。
ずるっと異様な感覚を残して総司が自分自身とともに指を引くと、どろりとセイの胎内から愛液と混ざりあって溢れだしてきた。
はぁ、と息を吐いて、セイを縛っていたものを解くと、強張った腕を引いて総司はセイを抱き起した。ろくに力も入らないはずの腕を総司に回して、セイが這うように総司に縋り付く。
ぐらりとセイがもたれかかってきたと思った。
「う……ぁっ」
その瞬間、総司自身を暖かなものが包み込んだ。倒れ込んだセイが、小さな口に総司が吐き出したものと愛液にまみれた総司を口に含んだのだ。
脱力して半ばくらいまで柔らかくなったものが狭い口中に吸い上げられて、総司の中でぞわぞわと快感が背中まで走る。口に入りきらない部分まで舌を伸 ばして舐めまわしてくるセイに、総司自身がすぐ力を取り戻す。力の入らない手を添えて、口に入りきらなかった部分に柔らかく手を伸ばしてくる。
ごくりと唾を飲み込んだ総司が凝視していた。きれいに舐め上げたセイが泣きながら潤んだ目で訴えてくる。
「せんせぃ……、お願い……、ください」
まだ体の中で燃え盛る炎に焼かれたセイの体を抱え上げると、総司は自分の上に手を添えて座らせた。
「あ、あぁ、ふぁっ」
しっかりと根元まで飲み込んだセイの蜜壺は、達したばかりとは思えないくらいの力強さをたたえた総司に強く吸い付いてくる。
泣きながら総司の上に跨ったセイがゆっくりと動き始めた。
「わた……し、も……だめ、です。おかし……い」
貪っても貪っても、まだ足りないと疼く体を持て余しているセイを総司が強く抱きしめた。下からセイの中をかき回すように動きながら、泣き続けるセイの背中を撫でる。
ぶるっとその快感が総司を飲み込んでいる奥まで伝わってくる。
「くすり……なくても」
「何?」
とぎれとぎれに、違うと言った続きをセイが紡いだ。
「わた……し…、せんせ……だから……いつもおかしく……なる」
総司の耳元で必死に伝えようとする言葉を拾い上げた総司が動きを止めた。
「せんせ……?」
体を少しだけ離した総司が、深く強く、セイに唇を重ねてくる。
『媚薬なんかなくても、先生だから』
―― 私もですよ、セイ
再び強く、突き上げるように動き出した総司が口づけで押さえこんでいるから、セイの嬌声は総司の中へと飲み込まれていく。蜜壺の奥を強く捏ね回した後、激しく突き上げる総司に、セイが食いちぎらんばかりに締め付けてくる。
強い快楽に飲み込まれて、二人がほとんど同時に果てると、そのまま崩れ落ちた。
繋がったまま倒れ込んでしばらくすると、総司の方がゆっくりとセイから離れた。
ぐったりと意識を手放したセイの手首には、跡が残らないようにしたはずなのに、強くもがいたために、薄らと赤くなっている。
その手首にそっと総司は口づけた。
いつも懲りずに、意地を張って、それと知らずに危険な道を歩むセイに今日こそ思い知らせようと思ったのに。
踏み荒らしても踏み荒らしても、朝になれば跡形もなくきれいな顔を見せる雪のように、自分にだけ見せる顔に、思い知らされたのは総司の方だ。たとえ何があっても愛しくて可愛くて。庇ってしまう。
それでも。
――これで少しは懲りてくれますよね?
内心で呟いた総司は、床の脇に転がっていた塗り薬を自分の羽織の中へとしまい込んだ。
朝が来れば、ぐったりしたセイを連れて、何事もなかったように屯所へと帰る。
「あと少しだけ……」
セイの上に、掛布団を被せると素肌の体を抱え込んで総司は目を閉じた。
– 終わり –