媚薬 6

〜はじめのお詫び〜
おまけでかいておきましたの。えへへ。取り出してきました。
BGM:K.D.ラング Hallelujah
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まだ明けきらない時刻にセイがぼんやりと目を覚ました。気を失ってからセイの体は総司がきれいに始末していたが、体が熱い。

むずむずする感覚に足を動かした。

「……ん」

総司に抱えられている胸がきゅんと切ない感覚を伝えてくる。
素肌のままで、同じく何も身に着けていない総司が背後からぴったりとセイを抱きすくめて眠っている。

規則正しい寝息に目を覚ましてはいないことはわかるが、セイの背後にあたる肉欲はすっかり目を覚ましているらしい。セイの身につけられた媚薬が総司にも移ったのか、灼熱の塊がセイの体にあたっていた。

まだ目が覚めきっていないセイが再び足を動かすと自分でも濡れていることがわかる。ぼんやりと夢を見るように、セイは腰を逸らせた。

灼熱の塊はセイの肌から離れてふるん、と動いた。

「う…ん……」

あまりに激しく求め合ったために総司は、まだ深い眠りの中にいるらしい。
腰を逸らせたセイの臀部のあたりに先が当たり、くっとセイが腰を動かすと、足の間に挟み込まれた。

熱くて固いものが花びらの近くに触れて、それがとても気持ちいい。

どんよりと重たい頭では深く何を考えることもなく、セイは総司を足の間に挟み込んだまま、ゆっくりと動いた。

「あ……ぁ」

小さく喘ぎながらまだ体に残る媚薬の効き目に身を任せる。ふいに、総司の腕が動いてセイの乳房を掴んだ。

「まだ残ってるみたいですね」
「え……?」

眠っていると思っていた総司の反応にセイが驚くと、指先がセイの感じる場所をくるくるとなぞった。下腹のあたりを優しく掌が撫でる。

「私を欲しがって、気持ちよさそうに動いてましたけど?」

ぼんやりと夢の中を漂っていたセイは、客観的にそう指摘されると、はっと自分がしていた行動に気付いて、途端に恥ずかしくなった。
こんな風に淫らに求めるなんて。

セイの胸を弄る片腕とは別に、腰を掴むと今度は総司がセイの花びらに向けて水平にあてがった一物を擦りつけた。

「私にも、貴女の薬、移っちゃったみたいです」
「せんせぃ……、ごめんなさ……。んぁっ」

今度は花芽を指先に転がされて、きゅぅっと胎内が熱くなる。そこから溢れた愛液を纏って、ぬるぬると総司が動いた。

「ああっ。せんせっ」
「いくらも触ってないのに、気持ちいいいみたいですね?」

セイの耳元に、総司の熱い吐息がかかる。
それだけでも背筋を快感が走り抜けた。まだ効いている媚薬があるのに、重ねて使われたために眠っている間だけおさまっていた効き目は、再び目を覚ましている。

んちゅ、んちゅっと濡れた音が二人を隠している掛布団の中で籠る。

「は……。神谷さん……、いいですか?」

先に我慢が出来なくなったのは総司の方だった。セイに問いかけながらもその答えを待たずにぐっとセイの腰を引き寄せて、たっぷりと潤んだ蜜壺の中へと灼熱の塊を押し込んだ。

「あぁんっ!!」
「うわっ……、神谷さん、すご……い、いいですよっ」

きゅうっと甘く締め付けてくる感覚がたまらない。
眠りに落ちる前にあれほど互いに貪りあったというのに、互いの体に籠る熱は冷める気配がない。

浅く、深くセイの中へと挿入を繰り返す肉欲の象徴にセイも腰を逸らして十分にその快感を得ようと動く。

「んんっ、あんっ。先生っ」
「神谷さんっ、すごくっ、神谷さんの中が熱くて、溶けそう、です」
「ふぅっん!あ、ぅ、先生っ。私も、もっと、溶かして……」

総司が悪戯に腰を引くと、セイがどこまでも尻を突きだしてくる。ぎりぎりまで浅く抜くと、入口のあたりでくちゅくちゅと動いて深いところから離れてしまった。

「やっ、せんせっ。意地悪っ」
「意地悪ですかね?こんなに気持ちよくしてあげているのに?」

決定的な快感を奪い取られたセイが不満そうな声を上げるのに、総司は面白がってもっとセイから離れてしまう。 今にも蜜壺から抜けてしまいそうな総司に、必死で腰を揺すったセイが油断している間に、セイの腰を掴んでいた手が前に回って花芽を摘みあげた。

「あぁんっ、せんせぇ……」

一度、乱れてしまえば限度がないのか、セイが甘ったるい声で強請る。

「もっと……ください」

―― 深く、いっぱい……

それを聞いた総司が至極嬉しそうに、微笑むと、背後からもう一度深くセイの中へと沈み込んだ。

「あっ!!あぁぁっ!!」
「あっぅ!!神谷っ……さん」

セイの体を引き寄せた総司が、急に激しく突き上げだした。横抱きで背後から突き上げてくる総司に、セイは指を噛み締めて喘ぎを殺そうとしたが、殺しきれるものではない。
ぎゅっと閉じた目の裏に火花が散る。

急にセイの奥底深くに、強く踏み込んだ総司が、二、三度震えた。

体の中に広がった暖かいものを感じても、セイはぎゅうっと総司を締め付けてくる。

「う……」

セイより先にイってしまったことよりも強く締め付けられる方が快感が強い。

「駄目ですよ、神谷さん。もうっ」

総司は朝になれば屯所に帰らなければとは思いながらも、セイの体に溺れて行った。

 

 

– 終わり –

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