〜はじめの一言〜
二人の沖田先生ですよ。鬼ですね。いや～はっはっは。

BGM：
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「いやぁぁぁっ」
「神谷さんっ。力を抜いてっ」

総司が弧を描くように動いて、セイの中をかき回しては動きを止めるとほう、っと息を吐いてセイの体から力が抜ける。にじにじと進んだ金色の総司とともに、セイをはさんで深く繋がると、火傷しそうな位熱いセイの体の内にぎり、とどちらの総司も唇を噛み締めて動き始めた。

華奢なセイの体いっぱいに二人の総司の欲望が満たされる。

「あ……せんせぃ……」

痛みは金木犀の香りによって緩和され、強く快楽だけが押し出される。壁を隔てて動き出した総司達に、セイは体の底から喉元まで突き抜けるような快感にセイが天を仰いで仰け反った。

満たされている感覚にセイは大きく喘ぐ。

「ああぁぁぁっ」

金色の総司が背後からセイの胸を掴み、総司はセイの顔を両手で包み込んで深く口づけた。二人に突かれ捏ね回され、苦しげに息を吐いたセイの口角から唾液が流れ落ちる。

「だ…め……、壊れ…ちゃう……」

強く揺すられながら、嗚咽の合間にセイが喘いだ。
悲鳴のような喘ぎよりも、セイの体の方が正直に感覚を伝えてくる。それ故、総司も金色の総司も動くことをやめない。痺れるような感覚にどんどん感覚が研ぎ澄まされていく。

「あっ……く！！」

セイの感じる場所を総司が突くと、金色の総司が細かく動いてセイの中を掻き乱す。気が狂ったようにただその快楽を貪り、セイの体が揺さぶられる。

締め付けられる快感に総司が堪らなくなって、思いきり突き上げた。

「神谷さっ……！！」

どくん、と熱いものを解き放つと、それは金色の総司にもその感覚が伝わった。

『……！』

子宮の入り口に向けて迸ったものがたっぷりとセイの中に溢れた。思いがけないほど不意に金色の総司が消える。
セイと総司が荒い息を整えている間に、はっと気づけば金色の総司の存在がなくなっている。

「かみ……やさん」
「沖田せんせ……」

抱き合ったまま総司は先ほどまでその場にいた姿を探した。
残り香だけが漂い、その存在はどこにもない。セイの体にそっと手を回してもその痕跡はわからなかった。

『実を結ぶ』

ずるずると崩れ落ちるセイの体を抱きとめて、大きく息をついた総司が抱き留めた。

「大丈夫ですか？」

抱き留めた体を横たえた総司は、セイの頬をそっと撫でた。

「先生……」

ため息のように囁いたセイをぎゅっと抱きしめた。
どんな始まりであれ、恋した女を手に入れて嬉しくないわけがない。

「大好きですよ。神谷さん」

ぽろっと流れた涙を拭って、総司が囁く。目を閉じたセイの唇にそっと唇を重ねる。

「……嫌でした？」

ふるふると首を振ったセイに総司がもう一度、そっと唇を重ねる。触れるか触れないかの口づけにセイが腕を回して総司を抱きしめた。

「先生……っ」

ふ、と嬉しそうに総司がセイの耳元で微笑んだ。
金色の総司のことなどもう、どうでもよかった。まだセイを感じている自身に再び力が籠る。く、と総司が小さく動いた。

「ぁ……」

小さく喘いだセイに、総司が笑った。耳元で小さく交わされる言葉は秘めやかな甘さを帯びる。

「もう少し……ね？」

囁かれた言葉に頬を染めたセイが小さく首を振る。強請るようにくん、ともう一度総司が動くと、切なくセイの顔が歪む。

「ね、……駄目ですか？」

甘えるように強請る総司がぺろりと耳朶を舐める。それに反応したセイがきゅっと締め付けてきてセイの答えを待たずに総司が動き始めた。

「んぁっ、や、せんせ……、ずるいっ」
「だって、神谷さんがっ」
「えっ、あんっ！」

セイの片足を抱えて総司は互いの恥骨のあたりを擦りつけはじめた。一度、吐き出したとは思えないくらいの硬く熱いもので総司が突きあげてくる。先ほ どは、総司自身がくまなくセイを貪るだけで精一杯だったが、一度、飛沫を吐き出したことで余裕を取り戻した総司が、大きく腰を回す。

「あ、あ、あっ」
「もっとたくさん、教えて？」

―― 感じる場所を

囁かれる言葉に煽られてセイの中が一層、きつくなる。すでに二人は金色の総司のことなど頭から消え去って、ただ、互いを求めあった。

–　続き　-