〜はじめの一言〜
某所でエロい原稿書いてる人からさっさとかけよと指令が着ました。

BGM：
– + – + – + – + – + – + – + – + – + –

「いっ……ん」

思わず痛いと言いそうになったセイがぐっと堪えて唇をかみしめた。まだ指二本といっても、無骨な指では、誰も触れたことのない場所にはきつい。一度指を引いた総司が、中指だけを深くまで差し入れた。

「っあ！」

びく、びくっと蠢くセイを指で感じれば、無性にその深い闇の奥をかき回したくなる。長い指が、一番奥の窪みを少し引いては押し、押しては引く。面白 いくらいに総司の指に翻弄されるセイの中からは、新しい蜜がどんどん溢れてきて、少しずつ指を動かすたびに舐るような音がする様になった。

「……神谷さんの、ここが気持ちいいって言ってますよ」

両手で顔を押さえてしまったセイの腕をとった総司がわざと耳元で囁く。それに合わせて、大きく指を動かせば咀嚼するような音が聞こえてくる。

「やっ……！ちがっ」
「違うんですか？じゃあ、酔っぱらってるからですかね？」

自分でも意地が悪いとは思ったが、自分の指先一つにここまで敏感に反応するセイが可愛くて可愛くて仕方がない。もう一度、人差し指を添えると、ゆっくりと中指と共に、セイの奥へと深く押し込んだ。

「あ、あぁっ！あんっ！」

今度は苦しそうにしてはいても、十分に熟した襞が指先を受け入れてくれたらしい。じゅぷ、と大きな音をさせて深くまで総司の指を飲み込んだ奥がきゅうっと絞めつけてくる。
堪らなくなった総司は、セイの耳朶を唇で優しく食みながら囁いた。

「ね……、神谷さん。気持ちいいって言ってくださいよ」
「あっ……、ふ、そんなっ……。ん、無理っ」
「どうしてです？ほら……」

―― もっと気持ちよくしてあげますから

そう囁くと、セイの足を抱えていた手が胸に触れた。人差し指と中指で蕾を摘まみ上げると、指先で何度も擦り合わせては、転がす。痛いくらいに立ち上がった蕾が指先に翻弄されればされるほど、総司の指を締め付ける力も強くなってくる。

「いやぁっ、あ、あぁんんっ！せんせっ！！」
「神谷さ……、そんなにしたら、もう我慢してあげられませんよ」

自らの昂ぶった自分を押さえておけなくなった総司は、着物を脱ぐのももどかしく、指先を沈めたまま下帯を取り去った。ぐっと身を寄せると、自分の手に熱くなったものを添わせた。掠れた声がセイの耳を打つ。

「神谷さん……、爪、たててもいいですからね？」
「あ……は……ぅ？……！！んああああっ」

セイに覆いかぶさって、抜き差ししていた自分の指と入れ替わりに、手を添えて昂ぶった灼熱の塊を宛がうと、セイの足を押さえて一息に押し込んだ。あ まりの痛みに、仰け反って逃げようとするセイを押さえて抱きしめると、自分を包み込むねっとりとした感覚に我慢ができなくて、小刻みに動き始めた。

「あぁ、いたっ、ん！！ああぁ、ぅ、あぁんんっ！！」
「う……ぁ、神谷さん、……いいっ」

くん、と総司が動くたびにセイが締め付けてくるもの変わる。その芯まで蕩けるような快感にどっぷりと酔った総司が、思わず声を上げた。

思うさま、操られるように感じて、追い込まれていたセイは、総司の苦しげな声に、あ、と強くしがみついていた手から少しだけ力が抜けた。
恥ずかしさと、与えられる刺激に翻弄されていたのに、今度は総司がセイの体に翻弄されている。まだ足りないとばかりに、セイの足を肩まで抱え上げると、思い切り深くまで押し入ってくる。

「やぁっ、駄目っ！痛っ！！」

ずん、と深くまで押し入ってくる総司に奥の方がキリキリと悲鳴を上げる。だが、もう総司にはそれを聞いて止めてやれるような余裕はなかった。

代わりに、足を抱え込んだ腕を回して、互いの恥骨がすりあわされるあたりを弄った。セイの蜜が絡まって、総司自身もぬるぬると滑る間をぬって、花芽を探り出す。

「ああぁぁっ！ひっ、ぁっ、やめ……っ」

ぷくりと充血した花芽を指先で刺激されると、ぐぐっと力が入り、セイの腰が浮き上がった。そのまま抱え上げた総司がもっと、とばかりに攻め立てていく。
痛みと快感でぐちゃぐちゃになったセイはもう何も考えられずたた、大きな波に押し流されていった。

「ああっ、神谷さん！も、いきますよっ」
「んんんっ！！」

訳の分からない大きな波に流されたセイは、拠り所を求めて自分の指に歯を立てた。指の痛みよりも大きな何かが頭の奥ではじけて、セイを包み込む。

初めての快楽に陶酔した総司は、最後の最後まで快楽を絞りつくそうと、小刻みに打ち付けると、がく、とセイの体に倒れ込んだ。

「はぁっ、は……、神谷さん。駄目ですよ、こんなの……」

今更のように、ぜいぜいと息を吐きながら総司は言い出した。まだ息の整わないセイが、涙の滲んだ目を閉じたまま、噛みしめてしまった指をそっと舐める。

セイの指に血がにじんでいるのをみて、総司がその手をぐっと引いた。口に含んで傷口を舐めると、ちゅっと音を立てて離れる。

「も……、駄目です。神谷さん、柔らかくて、温かくて、気持ちよくて……」

まるでセイが悪いような口ぶりで言い出した総司がぎゅっとセイを抱きしめた。まだ、セイの胎内を味わっている総司が、ぴくっと中で跳ねる。

「あっ……」
「ほら……ね？だから言ってるでしょう？」
「……せんせ、何……」

総司が何を言っているのかわからなかった、セイが切れ切れに問いかけると総司がなぜわからないのかという風で、ちゅっとセイに口づけた。

「わかってくれないんですか？」
「え……？」
「もうっ！こんなに蕩けそうな位気持ちよかったら、もう……」

―― やめられなくなってしまうでしょう？！

「ふあっ？！」

いつの間にか再び力を取り戻した総司が、ぐいっと、セイの足を下ろして覆いかぶさった。

「もっとください」

―― 神谷さんを

「あぁぁ！駄目っ、せんせっ」

暴れるセイの両腕を押さえこんだ総司が、今度は早く深く、穿ちはじめる。肌を打つ音と、もつれ合う粘膜の音が部屋に響いて、再び部屋の中は嵐に包まれた。

–　続く　–